自分の物差し
家人と一緒に住むようになってからインターネットを使うようになった。
便利で楽しくて、夢中になった。
新しい生活が始まったこともあり、素敵だなと思う暮らしをしたい、素敵だなと思うものに囲まれて暮らしたい、それを叶えてくれるのがネットだとまるで宝物を手に入れた気分で夢中だった。
そして北欧の物に出合った。新品からビンテージまで、いいと思ったものを少しずつだが購入していった。
素敵な生活に近づいている気になり、満足していた。
よく考えて購入していたつもりだったけど、どこかで誰かがいいと言っていたものとか、数が出回っていないものとか、そういった物を素敵と思っていたような気がする。 誰かがいいと思っている物を手に入れた自分に幸せを感じていたのだろう。
溜めない生活をするようになって、持て余していると感じ始めた物が、その頃夢中になって手に入れた物ばかりだ。
この食器もその頃うちにやってきた。ずっと持て余していた。我が家では活用出来ず、本当に心が痛かった。
この夏、やっと日の目をみた。本当に嬉しかった。
そんなこともあり、溜めないように気をつけるようになったので、物を可哀想なことにしないように心がけている。
また、必要以上に情報を入れないようにもしている。 まだ、流されてしまうだろうから。