一六タルト
今日のおやつは、四国松山 一六本舗の一六タルト。
いつだったか、かなり昔で思い出せないが、初めて食べた時、なんて美味しいんだろうと感激した事を覚えている。
今では考えられないが、小さい頃は、生クリームやアンコが苦手で、なぜこれを口にしたのか不思議でならない。
このタルトは、アンコの中に、出過ぎず、かといってほんのりしすぎず、絶妙な具合で柚子の風味がする。 これが幼き私の舌をびっくりさせたのだ。
今でも見かけるとついつい購入してしまう。
包装紙を剥がし、箱が出てきて、箱を開けると紙で密封されたタルトが出てくる。その紙袋を破るとやっとビニールに包まれたタルトが現れる。 ありがたいことに2cm幅で切られている。
切る手間はないが、自分のさじ加減で切ってみたいという願望もある。
だって、一切れでは少なく、でも二切れだと罪悪感が。
今日は一切れで我慢しようと決めて、箱に戻したタルトを踏み台に乗って、食品棚の一番上にのせるという、結果はわかりきっている抵抗を試みたところで、たやすく二切れ目がお皿にのってしまう。
結果、同じ量をお腹に収めたとしても、一切れという響きと、二切れという響きは違うのだ。 それが分厚い一切れだったとしても。